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1.ホームインスペクションとは
ホームインスペクションの目的は、専門知識を有するホームインスペクターが住宅の劣化状況や施工不良を調査・評価し、購入前や売却前の判断材料を提供することです。
その判断材料を基に住宅の品質確保や施工ミスの早期発見、改修・メンテナンスの優先順位や時期を把握することで、住宅価値の維持・向上や長期的なコスト削減を図ることができます。
2.ホームインスペクションの費用相場
2-1. ホームインスペクション費用の相場
地域によって、多少は変わってくるもののおおよその相場感としては標準的な項目を検査すると一戸建てが6万円、マンションが5万円となります。
ただし、ホームインスペクターによって標準の項目に含まれる内容が異なりますし、交通費(距離に応じたり、高速道路費用等)、オプション料金、広い床面積による追加費用等がプラスアルファとして生じます。
2-2. 広い面積による追加費用
広い住宅の場合、追加費用が発生する場合があります。
相場としては100㎡~120㎡を超えた面積に対して、440円~550円/㎡の追加費用が生じるケースが多いようです。
追加費用をホームページで明記しているホームインスペクションもありますし、明記していない場合もあります。
トラブル防止のため、見積もりの際に床面積による金額の増加があるか確認してください。
2-3. その他のオプション
基本的には、戸建ての場合は床下や小屋裏まで見たほうが良いと思います。
こういった日常的に見ることがない箇所にこそリスクが潜んでおり、将来的に大きな修繕に繋がる可能性があると考えるからです。
また、床下の白蟻や断熱材の欠損、小屋裏の金物不足等は比較的よく発見されます。
一方で、基礎のコンクリート強度やドローンを使った屋根の検査は、確率的に不具合がある可能性は低いため、費用対効果の観点からする必要はないと思います。
参考までにオプションの項目と相場の費用を記載いたします。
項目 | 金額 |
屋根裏調査 | 1.5万円 |
床下調査 | 2万円 |
地盤調査(地盤保障含む) | 15万円 |
耐震診断 | 10万円~(規模による) |
バルコニー防水検査 | 0.5万円 |
3.費用を抑える方法と注意点
3-1. 複数の業者から見積もりを取る
見積もりを取る時のポイントとしては、住宅の地域に対応してくれるホームインスペクターから見積もりを取ることです。
理由としては、遠方のホームインスペクターだと交通費がかかるためです。
調べるのは少々手間ですが、ホームインスペクターも増えてきているので、インターネットで探せば見つかるはずです。
ちなみに、交通費を負担してでも住宅を診てほしいホームインスペクターを見つけた場合は、その方に依頼しましょう。
費用は上がってもしっかりとホームインスペクションをした方が良いと思います。
3-2. 見積内容とサービス内容を比較する
ホームインスペクターによって、標準のサービス内容が異なります。
例えば、報告書がオプションだったり、簡単な報告書が基本料金に含まれているが、写真付きの詳細な報告書はオプション料金になったりします。
こういったトラブルを防ぐためにはしっかりと調査内容や見積内容を確認していただく必要があります。
3-3. 費用の妥当性
費用の妥当性の確認は本記事や同じ地域の他のホームインスペクターの金額をインターネットで調べて確認してください。
料金が高過ぎるホームインスペクターはいないのではないかと思います。
逆に安過ぎるホームインスペクターはいますので、お気を付けください。
何か理由があるはずです(サービス品質が低い。後からオプションで金額が上がる。後から工事で利益を得る。等)。
4.よくある質問
Q1: ホームインスペクションの費用はどのように決まりますか?
A1: ホームインスペクションの費用は、物件の種類や規模、検査の内容や範囲、選択する業者によって決まります。
一般的には、一戸建ての場合は11万円程度、マンションの場合は6万円程度が相場とされています。
Q2: ホームインスペクションで無料の相談や見積もりは受けられますか?
A2: はい、多くのホームインスペクション業者では、無料の相談や見積もりが受けられます。複数の業者から見積もりを取得し、費用とサービス内容を比較検討することで、適切な業者を選ぶことができます。
Q3: ホームインスペクションの費用は、購入費用に含まれることはありますか?
A3: 通常、ホームインスペクションの費用は別途発生し、購入費用には含まれません。ただし、購入後の安心やトラブルを防ぐために、費用対効果を考慮してホームインスペクションを検討することが重要です。
Q4: ホームインスペクションの費用はどのタイミングで支払われますか?
A4: ホームインスペクションの費用は、検査が終了し、報告書が提出された後に支払われることが一般的です。ただし、業者によっては前払いが求められる場合もありますので、契約時に確認しておくことが望ましいです。
Q5: ホームインスペクションの費用は誰が支払いますか?
A5: ホームインスペクションの費用は、通常、依頼する方が支払います。ですので、住宅を購入する方が支払うことが多いです。
5-1. まとめ
5-1. 長期的な視点で費用対効果を意識する
ホームインスペクションは決して安い金額ではありません。
ただし、ホームインスペクションを行うことで住宅の状態を把握して、適切な対策をすることで長期的に安心して生活をすることができます。
特に漏水等の水関係の被害に気付かないと徐々に木材が腐食したり、カビが発生したりするため早期の対策が必要です。
早期に発見することで修繕費用を抑制することができます。
一番良いのは、何も欠陥等が発見されないことです。その方が安心して住宅で生活をすることができます。
5-2. 信頼できるホームインスペクターを選ぶ
料金の相場感が分かったところで、実際に誰にホームインスペクションを依頼するのか。
ここが非常に大切です。
せっかく費用を負担して依頼したのに求めていた効果が得られない残念なホームインスペクションとなる可能性があるためです。
費用の相場感が分かったところで、信頼できるホームインスペクターを探してみてください!
(ホームページ等の記載はしませんが、皆さまがいえたろうを選んでくれることを密かに願っております。)