住宅を購入するので、ホームインスペクションを依頼したけど、どうやって探したら良いのかな?
安心してお願いできるホームインスペクターの探し方をお伝えしますね!
私は一級建築士でJSHI公認のホームインスペクターなので、その辺の事情には詳しいので安心してください!
この記事を読むことで、安心して依頼できるホームインスペクターの探し方が分かります!
1.ホームインスペクションとは
1-1. ホームインスペクションの目的
ホームインスペクションの目的は、専門知識を有するホームインスペクターが住宅の劣化状況や施工不良を調査・評価し、購入前や売却前の判断材料を提供することです。
その判断材料を基に住宅の品質確保や施工ミスの早期発見、改修・メンテナンスの優先順位や時期を把握することで、住宅価値の維持・向上や長期的なコスト削減を図ることができます。
1-2. ホームインスペクションの必要性とメリット
ホームインスペクションは、住宅購入やリフォーム時において、住宅診断の専門家により住宅の状況を正確に把握し、劣化状況や適切な予防対策を把握するために重要です。
新築の住宅においても、施工時に発生したミスや欠陥を残したままの引き渡しを防ぎ、長期的な住宅品質を維持するために重要です。
新築時点で問題を未然に防ぐことで、長期的なメンテナンスコストの削減や住宅価値の維持・向上、建築業者との紛争の予防に繋がります。
また、ホームインスペクションを実施した結果、欠陥等が見つからなかった場合もこれから長い間付き合っていく建築業者への信頼も向上しますし、これから生活する上で安心して住み続けることができます。
2.ホームインスペクターの探し方
2-1 ホームインスペクター検索サイト
日本ホームインスペクション協会(https://www.jshi.org/)のホームページでホームインスペクターを探すことができます。
ただし、資格を取得してお金を払えば掲載してもらえるので、どんな考えを持ったホームインスペクターなのか分からないので、おすすめはしません。
2-2 インターネットでHP等を検索
google等の検索エンジンで、「ホームインスペクション 〇〇県」等で検索する方法です。
ホームインスペクションを専業でしている専門会社であれば、自社のホームページを作成していることが多いので、地域に根付いたホームインスペクターを探すことができると思います。
ホームインスペクションに対する考え方も業者によって多少は異なる部分もあるので、ホームページ等で確認して納得のできるホームインスペクターを探してみて下さい。
2-3 知人や専門家からの紹介
不動産会社や建築会社で働いている友人や知人が知っているホームインスペクターを紹介してもらうことで、信頼できる業者を見つけることができるかもしれません。
3.ホームインスペクターを選ぶ際のポイント
3-1 口コミや評価サイトの評判をチェック
過去のクライアントの評判や口コミ、ホームページを参考に、信頼して任せられる業者を選びましょう。
3-2 建築業者とのコミュニケーション
コミュニケーション能力が高く、診断結果をわかりやすく説明してくれるホームインスペクターを選ぶことで、安心して任せることができます。
また、建築業者からホームインスペクションを実施することを嫌がられる可能性があるので、建築業者と上手くコミュニケーションをとってくれそうなホームインスペクターを選びましょう。
3-3 資格の有無
ホームインスぺクションは資格がなくてもできます。
ただし、一級建築士や二級建築士等の国家資格を有している方が専門的な知識を有しているので安心です。
また、日本ホームインスぺクターズ協会等の専門団体に所属しているとより安心です。
3-4 第三者的立場の確保
ホームインスペクターが不動産会社や建築業者との関係で利益相反がないか確認し、客観的な評価ができる第三者的立場(中立性)を確保している業者を選びます。
3-5 サービス内容
診断範囲や報告書の詳細度、アフターケア等のサービス内容を比較検討して、自分に合った業者を選びます。
3-6 対応エリア
業者が自分の住んでいる地域を対象としているか確認し、遠方でない業者を選びます。無駄に交通費がかかる場合があります。
3-7 料金
後述しますが、ホームインスペクションの料金を比較して、予算に合った適切な価格の業者を選択します。
高過ぎる業者は見かけませんが、安過ぎる業者はいますので気を付けましょう。
4.ホームインスペクションの費用
4-1 費用相場の把握
一戸建ての場合、おおよそ6万円が目安となります。また、床下と小屋裏がオプションの場合が多く、それぞれ2万円で合計10万円が相場ではないでしょうか。
また、マンションやアパートの場合は、3万円から10万円程度が一般的です。
報告書作成費用は上記費用に含まれる場合が多いですが、別途かかる場合はは1万円から2万円程度が相場です。
4-2 交通費・宿泊費
検査業者が遠方から来る場合、交通費や宿泊費が別途かかることがあります。これらの費用は業者によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
4-3 追加検査費用
特殊な検査が必要な場合や、追加の検査が発生した場合には、追加費用がかかることがあります。
これらの費用も業者によって異なるので、契約前に確認しましょう。
4-4 安い費用の業者
注意点として、安い費用で検査を行うホームインスペクターがいる一方で、検査の質が低い場合があります。
費用だけでホームインスペクターを選ぶのではなく、資格や経験、評判などを総合的に判断し、信頼できるホームインスペクターを選ぶことが大切です。
5.よくある質問
ホームインスペクションに関するよくある質問とその回答をいくつか紹介します。
質問:ホームインスペクションはどのようなタイミングで行うべきですか?
回答:住宅購入の際や売却前、リフォームやリノベーション前に行うことが一般的です。新築の場合、なるべく早いタイミングで建築業者に伝えることで現場の品質が向上するケースも考えられます。また、定期的なメンテナンス目的で行うこともあります。
質問:ホームインスペクションはどれくらいの時間がかかりますか?
回答:物件の大きさや検査範囲によりますが、一般的には3時間から6時間程度が目安です。
質問:ホームインスペクション後、どのような報告がもらえますか?
回答:検査結果をまとめた写真付きの報告書が提供されることが一般的です。欠陥箇所や改修すべき箇所、その時期や費用などが記載されています。
質問:ホームインスペクターが見つけた問題は、必ず修理しなければならないですか?
回答:必ずしも修理が必要とは限りません。報告書をもとに、自分の予算や優先順位を考慮して、どの問題を修理すべきか判断してください。
質問:新築住宅でもホームインスペクションは必要ですか?
回答:新築住宅でも、建築確認申請の検査や性能評価機関の確認では見逃される箇所があるため、ホームインスペクションを行うことでより安心できます。
質問:ホームインスペクターの資格はどのようなものがありますか?
回答:ホームインスペクターの専門資格には、一般社団法人日本ホームインスペクション協会(JHIA)の認定住宅診断士などがあります。資格を持つインスペクターを選ぶことで、専門性や信頼性が高まります。
質問:ホームインスペクションは購入前だけでなく、購入後にも行うことができますか?
回答:はい、購入後にもホームインスペクションを行うことができます。購入後に不具合が見つかった場合に第三者の専門家からアドバイスをもらいたい場合や、メンテナンス計画を立てる際に役立ちます。
質問:ホームインスペクターが指摘した問題が売主によって修理される保証はありますか?
回答:ホームインスペクションの結果をもとに、売主と修理に関する交渉ができますが、必ず修理されるという保証はありません。交渉の結果次第です。
質問:ホームインスペクションが行われる際、自分も立ち会うべきですか?
回答:立ち会うことで、インスペクターから直接説明を受けたり、質問や相談ができるため、できるだけ立ち会うことが望ましいです。ただし、立ち会えない場合でも、報告書をもとに後から内容を確認できます。
6.まとめ
ホームインスペクションは、住宅の劣化状況や欠陥を専門家が調査し、購入やリフォームに役立てる重要なプロセスです。住宅購入時の判断材料や、販売促進、施工ミス抑制及び改善、定期メンテナンス計画等に非常に有益です。
ホームインスペクター選びのポイントは、
- 経験豊富で実績があること
- 有資格者であること
- 口コミや評判が良いこと
- 第三者的立場(中立性)を確保できること
- コミュニケーションが高いこと
があげられます。
この記事を参考に適切なホームインスペクター選んで、住宅の品質向上やトラブル回避に繋げていきましょう。